maneoってどうなんでしょう

国内初のソーシャルレンディングサービス「maneo」、ついにサービス開始 - CNET Japan

という記事を読みましたが、前例の無いサービスが始まったみたいですね。こういう新しいサービスを立ち上げるチャレンジ精神には頭が下がります。

銀行よりもよい金利で資金を運用したい貸し手と、貸し金業よりも安い金利で借りたい借り手を結びつけるサービス、ということのようですが、残念ながら記事を読んでみた限りでは、個人的にはあまり食指が動きません。

一言でいうと、貸し倒れのリスクを個人で背負うのに見合うだけのメリットを得られるのかが疑問です。

記事によると、成約額の1.5%と毎月元本の1.5%を手数料として取られるということなので、大雑把にいうと借り手から得られる金利から3%を引いた額が貸し手の取り分という感じですよね。

金利が貸し金業より高いと当然借りてくれませんし、金利の決定はオークション形式ということのようなので、貸し手の取り分はせいぜい数%といったところではないでしょうか。

もちろん、銀行預金の金利に比べれば何倍も高いわけですが、1件でも貸し倒れに遭えば何十件もこなさなければ取り戻せません。

貸し倒れに対する対策が、借り手のレーティングなどの情報提供のみなのかどうか記事からはよくわかりませんが、もしそうであればかなりのリスクのように思います。

1人に貸し出せる上限を20万円にしているのでリスクは限定的という話のようですが、20万円程度の資金を借りなければ準備できない人にお金を貸すということ自体がかなり危険に感じます(ここ、かなり個人的な偏見が入っいるかもしれません。すみません)。

私はちょっと悲観的すぎるのかもしれませんが、子供の給食費のように払って当然と思われる費用でさえも出し渋る人が続出しているこのご時勢、人の信用を基盤にする投資には、かなりの覚悟と慎重さを持ってのぞむ必要があるように思います。