PCのバックアップをDropBoxからWindows Live Syncに移行

DropBoxiPhoneアプリが出て以来、なんとかこれをPCとiPhoneのデータ連携に活用したいと考えているのですが、残念ながらうちのDropBoxはPCデータのバックアップで無料の2GB分をほぼ使い切っています。そこで、思い切ってPCのバックアップをDropBoxからWindows Live Syncに移行してみました。

DropBoxはサーバーに実データを持ってそれを各クライアントと同期しますが、Windows Live Syncの場合はサーバーに持つのはどのPCのどのフォルダを同期するかという情報だけす。では実データはどうなっているのかというと、同期する各PCに保持され、PC間で直接P2P方式で同期されることになります。

このため、Windows Live Syncでは通常使うPC以外に最低限1台別のPCが無いとバックアップの用をなしません。うちの場合は通常使っているノートPCに加えて、ゲームなどに使っているデスクトップPCがありますので、その2つの間で同期するようにしてみました。

ここで1つ問題なのは、DropBoxでは保存されていたファイルの更新履歴がWindows Live Syncでは無くなってしまうことです。つまり、何かの手違いで同期フォルダ内のファイルを削除してしまうと、それが他PCにも同期されて、どこにもファイルが無くなってしまう可能性があるということです。

しかし、幸いデスクトップPCにはWindows VISTA Ultimateが入っていますので、シャドウコピーの機能を使うことができます。Live Syncするフォルダを含むドライブのシャドウコピーを有効化しておけば、デフォルトで1日1回ディスク状態が保存され、万一の時にはその状態まで巻き戻すことができます。シャドウコピーが実行された時点にしか巻き戻せませんので、厳密には履歴管理とは異なりますが、万一の場合の対策としては十分だと思います。

あとは月に一回くらい、Live Syncするフォルダを手動でNASにもコピーしておこうかと思います。

Windows Live Syncにしたことのメリットとしては、同期のスピードが速いことが挙げられます。これは、DropBoxの場合は必ずインターネットとサーバーを介してデータが同期されていたのに対して、Windows Live Syncの場合は同一ネットワーク内にあるPC間ではLAN経由で直接データが同期されるためと思われます。

また、DropBoxを使用していたときにはThunderBirdのファイルロックによってエラーが出るため、直接DropBox上にメールデーターが置けませんでしたが、Windows Live Syncでは今のところ同期フォルダ内にThunderBirdのデータを置いてもエラーになることなく動いています。

これでDropBoxのデータ領域が開放されましたので、iPhoneでの活用方法を色々考えてみたいと思います。