マインドマップの自動整形について

先日からレポートしているiMindMap Ver.3日本語版 RC1に加えて、XMindもバージョンアップして日本語UIとなり、従来から使っていたFreeMindと合わせて、いよいよ選択肢が広がってきました。

iMindMapは有償版で、しかも他のマインドマップソフトとは一線を画する表現の自由さ・豊富さ優先の本格的マインドマッピングを目指していますので、PCで美しいマップを描くならこれ一択です。

一方、無償版のFreeMindを使うべきかXMindを使うべきかは、双方とも日本語対応したことで非常に悩ましい状況になってきています。

UIの美しさでは後発のXMindのほうが明らかに勝っています。また、XMindはフローティングトピックやマインドマップ以外のツリー構造の表現など、FreeMindには無い機能をいくつも持っています。

性能的にはどちらもJavaベースのソフトで起動は少し遅いですが、立ち上がった後は双方サクサク動きますので互角といったところでしょうか。

にもかかわらず、今まで使っていたFreeMindからXMindにすぐに乗り換える気にはならない何かがあります。よく考えて見ると、単にFreeMindの方に慣れているから、というだけでもなさそうです。

XMindはノードの編集に応じてマップの構造が動的に変わっていくというのが一つの特徴のようですが、これにどうも違和感があります。これはたとえば、ルートノードの右側のノードを編集してノードの階層がどんどん増えていくと、右側の一番下のブランチが自動的に左側の上に回り込んだりするというものです。

このような大きなノード移動が自動的に行われると、どうもその瞬間に思考が一瞬停止してしまうようです。もちろん、ノードの内容は完全に保存されていますので、落ち着いてみれば何ということはないのですが、どうも馴染めません。

iMindMapにも、自動では動きませんがオートレイアウトの機能がありますが、試して見るとルートノードの左右のバランスが崩れていても、勝手にノードの左右移動まではしないようです。

iMindMapのオートレイアウトが意識してそうしているのかどうかはよくわかりませんが、一般的なソフトウェアのUIデザインの鉄則としても、状況に応じてUIの位置が動的に変化するようなデザインはあまり推奨されません。

マインドマップでいえば、ノードの位置というのはマップ全体を把握するときの1つのキーになっているような気がします。それが勝手に動くのは、記憶のメカニズムに反しているから違和感があるのではなかろうか、と感じています。