セカイカメラを試してみる

数あるiPhoneアプリの中でもきわめて異色で、しかも多分最もiPhoneアプリらしいアプリであるセカイカメラがとうとうリリースされましたね。早速iPhone 3GSにインストールしてみました。

画面はこんな感じで、カメラを通してみた景色の中に付箋のようなタグがプカリと浮いて見えます(写真は壁に向かって撮ったので景色は見えませんが、その方向にあるタグが見えています)。

インターフェースはきわめてシンプルですが、ヘルプもありませんのでちょっと触っているだけでは気がつかない機能が色々あります。今日早速、開発元からマニュアルのページが公開されましたので、使い方の詳細はこちらをご覧ください。

 sekaicamera.com - このウェブサイトは販売用です! - セカイカメラ エアタグ センター プライバシー ヘルプ ポリシー ログイン リソースおよび情報

実際に外に持ち出して試してみると非常に面白いのですが、使うのはちょっと勇気がいります。というのは、実用的に使おうとすると、iPhoneを地面と垂直に持って、まるでムービーでも撮影しているかのように構える必要があるからです。

これはセカイカメラの基本的な動作によるのですが、タグには方向だけではなくて上下の概念があります。ほとんどのタグは水平方向に置かれていますので、それを見るためにはiPhoneのカメラを通常使うように下向きではなくて、水平方向に向ける必要があるのです。

確かにカメラを通りして現実の世界を覗くというコンセプトからするとこの作りは正しいのですが、いかんせん何もない街中で動画を撮影しているようにカメラらしきものを構えて周りを見回している人はいかにも不審です^^;。できれば、カメラが下を向いていてもコンパスが指す方向のタグが全て見えるようなモードを作ってもらえれば、もう少し気軽に使えるようになるかと思います。

と、いきなり注文をつけてしまいましたが、やはりこのアプリは画期的で、ある意味今までのモバイルツールにブレークスルーをもたらすものという予感がします。

徳島の自宅の周辺ではまだ数えるほどしかユーザーが作成したタグは見つけられませんでしたが、リリースから時間がたってある程度普及すれば、色々と想像していなかったような使い方が出てくる気がします。すぐに実用になるかどうかを判断するのではなくて、少し長い目で見守りたいアプリです。