自宅のパソコンで社会貢献

こちらの記事を見て、個人のパソコンのパワーを医療分野などの研究・開発のために無償で貸し出すシステムがあるのを知りました。

 http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20091014/207041/

IBMがやっている

 World Community Grid

というサービスです。以前にPS2だかPS3だかでこいうグリッドコンピューティングのプロジェクトがあるのは聞いたことがあるような気がするのですが、普通のPCでも参加できるサービスがあるのは初めて知りました。

自宅にはオンラインゲームくらいしかしていないPCが転がっているので、試しに登録してみました。ユーザー登録した後、クライアントプログラムをダウンロードしてインストールすると、以下のようなプログラムが動き出します。

タブが2つあることから、2つタスクが割り当てられているようです。マルチプロセッサのPCではCPUの数だけ割り当てられるのかも知れません。

分散処理というイメージから、小さなタスクが次から次への割り当てられるのかと思っていたのですが、「Time Remaining」の表示を見てもらえば分かるように、数時間オーダーのかなり大きなタスクが割り当てられるようです。非力なPCを大量に束ねるという構造上、あまりタスクを小さく分割しすぎると、スケジューリングなどのオーバーヘッドが大きくなりすぎるのかもしれませんね。

また、このクライアントプログラムをインストールすると、スクリーンセーバでも進行状況が表示されます。

タスク自体の時間は長いですが、別に動かしたままでも通常の使用にほとんど影響は出ないようです。ノートPCだとCPUファンの回る頻度が若干上がる程度でしょうか。またCPUパワーのいる処理をするときなど、このプログラムに負荷をかけられたくない場合には、タスクトレイのメニューから簡単に休止させることもできます。

日常生活でボランティアに参加するとなるとなかなか敷居が高いのですが、こういう形でほとんど手間をかけることなく少しだけ人の役に立てると言うのも、なかなか良いことだと思います。興味があれば参加してみてください。